MizushitaTaru's blog

興味のあること、自作小説についてのブログです

game>『TOKYO YAMANOTE BOYS Portable DARK CHERRY DISC』を今さらプレイ

久しぶりに乙女ゲープレイ記事です。フルコンプ後感想です。


今回プレイしたのは『TOKYOヤマノテBOYS』シリーズの3作目。続きものというか、連作ですね。(攻略キャラ9人のうち、1作品ごと3人ずつ攻略可能)
ちなみに、DCの攻略キャラは「琉堂イエス」「諸星哲」「濱田慎之介」の3人。暴力系男子とお兄ちゃん男子と変態男子。まるで私の為にあるかのようなディスクですね!

たしか、ヤマノテBOYSシリーズって、キャラクターにアピールしていくんじゃなく、キャラクターに攻略されるというね、コンセプトが(ヒロインの立ち位置が)新しくて面白かった記憶があります。
実際プレイしてみれば、『キャラクター攻略(好感度上昇)のための選択肢』より『キャラクターを選択する』シーンのほうが多くて、それが面白いなあと思いました。

本編ラストに出た盤ということで、ストーリーの謎解明編でもあります。二作続けて追ってもまた違う観点で見れて楽しかったんだろうなあと少し後悔。
真相担当キャラがいてですね、攻略キャラ順に謎解明進んだりしちゃわないんだろうかと。でも乙女ゲーってつきつめて行くとやっぱりキャラゲーでしかないので、お気に入りキャラだけプレイしたら終わりってこともあるよなあ。ここらへんってすごく難しいですねー。

Win版からPSPの移植です。何を求めて買うのかは人それぞれでしょうが、グラ目当てだったらWin版買ったほうがいいんだろうなあ。PSPの画面ちっちゃいよー。
立ち絵がですね、動いてるように見えるんですけど。潰れてるんだろうなあ、と思うところがあって。残念。もっと大きい絵で見たかった。
持ち歩けるって利点のが大きかったからPSP買ったけどそこだけは失敗したなーと思いました。

シナリオは短めです。サクサククリアしてキャラ萌えするという感じですね。基本ギャグタッチで明るいですが、真相ルートや一部シナリオはちょっと重いテーマあり。
未プレイの方で、気になるキャラがいる方はぜひぜひ。
人の生死と流血シーンがありますので苦手な方はご注意。




<以下ネタバレあります、気になる方は回避お願いしますー>

ストーリー

全国の女子高校生が夢見る『TYB』という告白大会がある。
TYBの主役はプリンセス、と呼ばれるランダムに選ばれたたった一人の女子高校生。
プリンセスは東京中の男子高校生たちから選ばれた男子高校生(プリンス候補)たちのなかから、プリンスを選ぶ。

プリンセスは、プリンス候補たちと七日間デートを行い、告白やアプローチを受ける。そのなかで、もっとも心を動かされた者をプリンスとして一人だけ選ぶのだ。
何人ものイケメンにちやほやされる夢のよーなプリンセス役に選ばれてしまった主人公。
彼女は誰を選ぶのか?

――TYB開催の裏で、東京には女子高校生だけを狙う殺人鬼のニュースが流れていた。
その殺人鬼はTYB開催地にまで登場し、TYB開催委員会の手によって確保される。
だが、逮捕されたというニュースは流れない。どうやら、何かが起こっているらしい。
プリンセスとプリンス候補は、殺人鬼の謎、TYB開催の謎、主人公がプリンセスに選ばれた理由、TYBの裏で起きていたおそろしい計画を知る――

全体のストーリーのこと


恋愛ルートのストーリーは、一本道で、好感度高ければラスト差し出す手を取るか取らないかで通常エンドか恋愛エンドに分かれるというびっくりシステム(笑)。
エンド回収楽でしたありがとうw
いやでもあんなにいちゃいちゃしていてあっさり終了はどうなんだよw
個別デートのくだりはもうルート入っちゃってるのに、なんとなく誰のとこにでも行けそうな文章なんですよねー。ハーレムルートとか欲しかった!フラグめんどくさそうだけど。

個別シナリオは、『●日目』って区切っているからでしょうか、互いに自分たちのことを理解していく過程がきちんと段階的に描かれているように感じて、すごく好きだなあ。
たとえば哲くんが自分の秘密を話してくれるまでとか、ハマーがちゃんとハニーちゃんの欲しいものを考えてくれたりとか、そういうところが好きです。イエスくんは……あいつは仕方ない。真エンドじゃないとモヤモヤするキャラだから仕方ない。


真相編のストーリーも、好きです。主人公が選ばれた理由がちゃんとあるのが納得できた。体質か、それなら仕方ない、みたいなw
中二というか、セカイ系ですよね。『二人の恋愛ものにすべて収縮する、○○しないと世界が終わっちゃう系』っていう。

哲くん真相ルートで判明する、マザーとプレジデントの話が好きです。
ひとつの恋愛小説を読んでるかのような感じでした。
理想と感情、普遍と特別。男と女のすれ違い……のようなもの。
ぞっとするし、切なくてうるっときてしまった。さらっとした描写なんだけど色々と想像掻きたてられて泣けるというか。いいなあ、好きだなあ!
イカれてるキャラクターが多いけれど、マザーもプレジデントも同じくらいイカれててほんと好き。


殺人鬼のこと。
うーん。ファンディスクでは救われてるんだろうか? この人のモノローグ、誰にでもある感情だと思うから、……心が痛い……。
こいつをこの全体ストーリーから解放して攻略するのとかすごい難しそう(※ファンディスク上等の乙女ゲーム脳)。イエスくんルートを見る限り、色々と抜け道はありそうだったんで妄想は出来るけども。うーむ。
イエス真相ルート後の恋愛とか、妄想できねえよ……。大事な人死んでるっていうかさつじんしたし……><
まだ哲真相ルートだと、彼も笑ってるって言うから救いがあるかなと。
まあ、この人もたいがい勝手だよな……。この人のせいでイエスルート選ばないとイエスくんがかわいそうって気になるじゃん!バカァ!

乙女ゲームの主人公って大概『分裂すればいいのに』とか自分は思ってしまう。主人公いねーと生きて行けそうにない攻略キャラばっかなんだもん(笑)


自分は、
ハマー(恋愛、通常、真相)→哲(通常、恋愛)→イエス(通常、恋愛)→哲(真相)→イエス(真相)
の順でストーリーを追っていったんですが、
これエントリーナンバー順にクリアした方がいいのかも。
人によっては印象違うだろうけど、自分は『全部知っててのお遊び(別解答)がハマー真』という印象を受けたんですよね。
今となって考えてみれば ちょwwwおまwww悠斗の話聞けよwww なシーンですよねあれ(分かる人だけ分かってください)
全員クリアした後にやってこそ、なるほどって思えるんじゃないかなあ、と。いやー欲望ってこわいですね、ハマーがかわいかったのが悪いとおもうよ。


キャラクターのこと

DCディスクでは、ハマーが好きです。
なんてったって可愛いのとネタキャラなところがいいです。
設定からして、ネタキャラ臭がヤバイ
・顔はイケメンなのに喋ると残念、いや動きも気持ち悪い(という設定)
・お金持ちでバカ、高校生だけどホテルを経営するグループの代表取締役
・取り巻きの女の子を金で雇っている

とにかく突き抜けているので、口数が多くて、喋ってるの聞くのが楽しいんですよね。
出だしが最低からスタートなので、上げていくのは簡単というか。プラス計算になるというか。普通に喋ってるだけであのハマーがまともなこと喋ってる!きゅん!みたいな気持ちに(笑)
色々知って行くうちに、きゅんっとこうね、くすぐられるんす。泣かせたくもあるし攻められたくもあるというかっ!まあ言えるのは豹変キャラって卑怯!!!!!
書くのがすげー楽しそうなんだよハマー。ハニーちゃあああんって言われたい。
手錠ネタも、ストーカーネタも、好きですうおおお。七日じゃ足りねえよ!もっとハマーをいじめたいしいじめられたいですうおお


呼び名のこと。
ハマーは主人公のことハニーちゃんって呼ぶんですが。
これいいよねえ。同じ作品の虎太郎なんかは、ベリーちゃんって呼びますけど。他にも、『プリンセス』『姫』って呼び名が主人公にはつけられてるから、他のキャラも名前以外の呼び方をしてくれます。
EVS機能なんてなくてもまあ脳内で名前呼び音声くらいは再生余裕ですが、音声ありってのはちゃんと自分を認識されてる感じが好きだなあ。
こういう呼び方に拘るってのは、関係性が深まると同時に、『呼び方が変える』っていう萌えポインツも押さえられるし、いいよね。


イエスのこと。
エロ度の高い人。「これ完全に事後ですわー」シナリオ担当。
自分にだけ心を開いてくれるって、いいよね。最初は恭平の代わりなのか、びみょーだなと思ったんですが、シークレットテイルなんかを読んでると、色々とちゃんと葛藤してて好きだなと思った。
知れば知るほど甘やかして可愛がってやりたくなるキャラですね。裸で寝てるスチルは反則だとおもう。ドSだから調子乗るとアレなんですが、なでなでくらいはなあなあでゆるしてくれそう。かわいいよ。
中学時イエス立ち絵のビジュアルでスチル欲しいなー


哲くんのこと。
天然口説き担当。
頭なでなでしたり、野球を教えてくれたり妹扱いのスキンシップがたまらんです。一番好きなのは動物園でベンチ作ってサイズが合わないところ。
妹じゃなくて女の子として見るときの瞬間(他の女の子と違うと意識する瞬間)があるところが好きです!もっと強調してくれてもよかったぜへっへ
しかし、キャラクターと霊能力持ちのイメージがなぜか合わないw
野球少年の側面とお兄ちゃん気質は好きだが、うーむ? なんとなく、あまり好きじゃなかった。人の生死に触れるシナリオの後にイチャイチャラブラブ出来るかどうか、好き嫌いの話なのだろうけれど。
でも人生を一緒に過ごしていくのだから、人の生死に立ち会うことというのは必ず起こり得るべきことなのだろうなあ。ただ、マザーや殺人鬼はともかく知らんおじいさん突然出されてもなあ、私(プレイヤー)に思い入れないし……。リアルっぽいといえばリアルっぽいのかな。
正直に言おう、恋愛ルートラストはちゃんとデートがしたかったんだ!(笑)