MizushitaTaru's blog

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game>『ガーネット・クレイドル』

 こんにちは。水下です。ブログ用記事です。
 女性向け恋愛ADV(乙女ゲー)の個別タイトルの話です。

 『ガーネット・クレイドル』。SPICAから2009年5月にWindows版が、アイディアファクトリーからPSP移植版が2011年4月に発売されました。現在はPSP版のほうが手に入りやすいかと思います。(ちなみにWin版は『GARNET CRADLE』PSP版は『GARNET CRADLE Portable ~鍵の姫巫女~』が正式タイトルです)

 恋を知らない主人公は、ある日不思議な夢で不思議な少年と出会う。主人公は夢の世界を救う姫巫女として、恋の相手を選ばなければならないという。
 夢の世界とはいったいなんなのか?夢の世界に登場する同級生や先輩たちは同一人物なのか?不思議な少年はいったい何者なのか?そして主人公は誰を相手に選ぶのか?


 ジャンルとしては選択肢で攻略キャラのルートを決定する一般的なADVです。選択肢は比較的少なく、物語に没入して楽しむ方にはいいかもしれません。
 ストーリー展開は、ファンタジー系で、学園モノと王宮モノを合わせてみた……という感じでしょうか。キャラクターによってどちらかの比重が変わります。倒すべき敵?のような概念も。少女漫画によくあるファンタジーものというイメージでしょうか。王宮は中東っぽい雰囲気ですかね?衣装も薄い布でジャラジャラとアクセサリーをつける感じです。(詳しくないので曖昧ですみませんー)
 攻略対象キャラは、異世界の少年、幼馴染(主従系)、同級生、生徒会長、サッカー部(年上)。
 ストーリーの長さに比べてスチル数は多めかな?ここにスチル欲しいんだよ!というあるあるはあんまりなかった記憶があります。
 微エロっぽいシーンもあるので、苦手な方は注意。







※ ※ ※ ※ ※ ※
この先は少々ネタバレが含まれる可能性があります。
未プレイの方でネタバレに過敏な方は回避をお願いします。



ストーリーのこと

 本気の恋をしたことがない主人公ですが、中二っぽいというかラノベっぽいヤレヤレ系で基本的に受け身ですね。唯一の女の子と、彼女に選ばれた男の子が世界を救う……いわゆるセカイ系でもあります。懐かしいと感じる方もいるかも。
 そして共通ルート部分に『巻き戻し』の概念が入るファンタジーな設定。当時の流行りが『ループもの』だったんでしょうか。
 強制やり直しはオープニング(共通ルート)のみ、その後正解を選べばすぐルートに入れます。誤った選択肢の組み合わせを選んだときは、ずーっと共通ルートから抜けだせないです(※実践済)

 サーリヤルートが物語的な正規エンド……なんでしょうが、この人と主人公がくっつかなかったらこの人不幸せなままなんじゃね?っていう人がほとんどです。このゲームは特に主人公分裂しろと思いますね。ダメな人多すぎるw
 キャラクターに用意されている困難やラストシーンはほとんど同じです(大筋が同じなので仕方ないですね)が、そこに至る流れや解決方法などは異なるのでニヨニヨします。ゲーム脳的には、個別の敵とか欲しかったなーw贅沢でしょうか。


ほんのり百合の話(※苦手な方はスルーお願いします)

 女子の友人2人、むちゃくちゃかわいいです。元気っ子と大和撫子。大和撫子ちゃんは幼馴染の妹なので、敬語でちょっとだけ主従っぽさもあって萌えます。
 幼馴染ルートエンドの軽いネタバレですが、幼馴染(白土楓)だけじゃなく、大和撫子百合エンドっぽい解釈もできて萌えます。完全に三人エンドだもんな、あれは!!フフフ。
 女子はやっぱり3人組がバランスがいいですよねぇ。2人でくっついているのは個別百合エンドがあるゲームが多いんじゃないかなー。個別エンド欲しいと思えるくらいのキャラはそんなに多くないですが、それがなければならない理由みたいのが欲しいですよねー。


好きなキャラクター

 平川さんの爽やかスポーツ兄貴に期待して買ったのですが、好きになったのは勅使河原さん。黒髪で、御曹司です。たまにメガネ。ずっとメガネをかけていればいいのに……。
 完全なツンデレで、ラッキースケベを発生させる男です。
 乙女ゲーあるあるのラッキースケベといえば、「お風呂シーンを覗かれる」「お風呂上がりの無防備な姿を見られる」「下着姿を見られる」「バランスを崩したときに事故ちゅー(※これはときメモ2のせいかw)」だと思うんですけど、床に押し倒されてむにゅっと胸に手が……なシーンを拝めるとは思いませんでしたね!!!勅使河原さんスゲーぜっ!
 明らかに主人公のことがすきなのにツンデレなせいで主人公を前にすると素直になれないというじれじれというかハラハラというか2828するシナリオです。丘の上で星を眺めながら手が触れる……っていうドキドキシーンは青春っぽくてよかったですねー。爽やかだしいいよ!

 理人さんは最初っから口説く気満々なキャラなんで、プレイ中何回も引いちゃったんですが(笑)こいつ主人公いねえと報われねえやべえ奴(ヤンデレっぽい)だ……!というのと、ほのぼのシーンが可愛かったので結構好きですね。

 楓は主従なので落差がすごかったですね!病み微エロありがとうございます(笑)
 でも飼い主に手を噛みそうになる犬はなぁ……うーむ。BLの関係だったら何も考えれずに萌えるんですが、女の子だと押し倒された時点でどうなのーと一瞬思ってしまったわたしがいます。うーむ。フィクションだしいいかー。未遂だしな!

 キイチ先輩はこのゲームには珍しく主人公ちゃんが追いかける形のシナリオです。でも兄貴分で頼れる人なのかなって期待してたわたしとしては肩透かしなところもありましたね。好きになる前にキイチ先輩Sageを多く出されてしまったかなぁという印象です。
 主人公ちゃんを持ち上げてるシーンは面白かったですね。うへへ。もっと筋肉質でもいいのよ!
 そして平川さんの声は爽やか。情けなかったりもしましたが。わたし平川さんのお兄ちゃんキャラが好きでですねーたまらんですー。少年期と青年期の狭間って感じでしょうか。

 そして設楽先輩(GS3)……じゃない、サーリヤさんですが、存在自体が夢の世界のネタバレみたいなキャラです。まあ性質で分ければツンデレ、かな?勅使河原さんが真面目系ツンデレだとしたら、サーリヤさんはもう少し積極的だったり、秘密主義だったりするイメージでしょうか。
 オッドアイで褐色の肌は(こうやって書くといかにも中二病っぽいですがw)、やっぱり人気があるだけあって綺麗だしスチル映えがして好きです。沐浴場(?)のシーンが好きです。あの薄い布でさぁ……濡れてるわけですよ。サーリヤさんは色気担当なイメージです。……印象的なステキシーンで不真面目なこと言ってすいません。

 彼は一回目では攻略できません。全キャラ攻略後にトゥルーエンドが解放されます。彼を幸せにしようとしたらサーリヤルートに行くしかないんですよね。
 ルート制限のあるキャラクターって、本当に難しいです。物語自体が面白くなかったり、他のキャラクターに魅力がなかったら、ルート制限キャラが目当てなひとにとってはただただ作業になっちゃう。
 その点、『アムネシア』のウキョウさんとか、この作品のサーリヤさんなんかは「ループもの」なので、ルート制限も物語の一部として感じられるのかなぁと思います。つまりループとかルート制限っていうのはプレイヤーを物語とゲームに引き込む舞台構造なんですよねえ。(乙女ゲーだけじゃなくギャルゲーとかでも言えることだと思いますが)色々分類してみたくなりますね。




もし未プレイで興味を持った方が居られましたらぜひぜひプレイしてみてください~


■記事に出てきたもの
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